- 奥津宮:社殿
奥津宮は、多紀理比賣命をお祀りしています。
多紀理比賣命は、三姉妹の一番上の姉神で、安らかに海を守る神様といわれています。相模湾を臨む岩屋(龍神伝説発祥の地)に一番近い奥津宮は、昔は、本宮または御旅所と称され、岩屋本宮に海水が入りこんでしまう四月~十月までの期間は、岩屋本宮のご本尊が、ここ御旅所に遷座したと言われています。
社殿は壮麗を極めていましたが、天保十二年(1841年)に焼失。翌十三年(1842年)に再建されたのが、現在の御社殿(入母屋造り)で、昭和五十四年(1979年)に御屋根が修復されました。また、平成二十三年(2011年)に本殿が百七十年ぶりに改修されました。
- 八方睨みの亀
拝殿天井に描かれているのは、どこから見ても、こちらを睨んでいるように見える「八方睨みの亀」。江戸の絵師・酒井抱一によって描かれ、平成六年(1994年)に片岡華陽が復元。藤沢市有形文化財指定され、実物は社務所にて保管されています。