御鎮座から1460年余り。朝廷及び武将をはじめ、庶民からも篤く信仰されていた江島神社では、神奈川県の重要文化財に指定されている八臂弁財天をはじめ、数々のご宝物が保管されています。
- (檜製 施彩色 座像 像高一尺九寸)
◆八臂弁財天
御尊像 一体
(平成31年3月 国重要文化財 指定)
鎌倉時代初期の作。源頼朝が鎌倉に幕府を開くとき、奥州の藤原秀衡調伏祈願のため、 文覚上人に命じて造らせ、二十一日間祈願させたことが、『吾妻鏡』に記されています。 江戸時代には、八臂弁財天は勝運守護の神様として武家から庶民にいたるまで広く信仰を集めていました。※奉安殿にて公開
- (檜製 座像 像高一尺八寸)
◆
妙音弁財天御尊像 一体
(令和2年2月1日 市指定重要文化財 指定)
「裸弁財天」ともいわれ、琵琶を抱えた全裸体の座像です。女性の象徴をすべて備えられた大変珍しい御姿で、鎌倉時代中期以降の傑作とされています。音楽芸能の上達を願う多くの人々より信仰を集めています。※奉安殿にて公開
弁財天像 一面 | 天長七年(830年)七月七日、弘法大師が御窟に参籠し、護摩修法の灰を持って作られた像。裏に大師の手形があります。 ※奉安殿にて公開 |
江島縁起絵巻 五巻 (金界天地金箔切砂子紙本) |
延寶年間、狩野派絵師の筆によるもの。 (市指定重要文化財) ※奉安殿にて複製を公開 |
江島縁起 一巻 (朱界紙本) |
奥書に云う、永承二年(1047年)七月二十六日、延暦寺伝燈大法師位皇慶の作。
享禄四年(1531年)七月二十八日、肥後住人清鏡乗海筆。 ※非公開 |
江島大明神勅額 一面 (檜製 長方形) |
建治元年(1275年)九月二十三日、後宇多天皇の勅額であると伝えられる。
古来より江の島は国難の際の祈願所であり、蒙古軍撃退の恩賞として後宇多天皇より授けられた。 ※奉安殿にて公開 |
八方睨亀扁額 一面 | 享和三年(1803年)、酒井抱一筆。 ※奥津宮の幣殿の天井でご覧いただけます。実物は非公開 |
大太刀 一口 | 肥前国河内大掾藤原正広作。神奈川県 重要文化財。 ※非公開 |
神代八花鏡 | 源頼朝公夫人 尼将軍 北条政子奉納せるものと伝えられている。 ※奉安殿にて公開 |
杉山検校像 一体 | 鍼灸開発の祖である杉山検校(和一)の御像 ※奉安殿にて公開 |
一遍上人水扁額 | 島内では水の確保に苦労していたが、一遍上人の祈願して得た成就水もその一つである。
※奉安殿にて公開 |
鏡板雲龍図 | 狩野探雪 筆 江戸狩野派 狩野探幽 次男
※奉安殿にて公開 |
木造サラスヴァティ像 | インドからの留学生により奉納されたと伝えられる、約千年前の木造。 |